成績を伸ばすには、「勉強時間」と「勉強への集中度」のかけ算になる。
どちらも「やる気」が大切です。
では、どうやったら「やる気」ができてくるのか?
どのご家庭でもお父さん、お母さんはこの疑問をもっているはずです。
しかし、世の教育関係者、学校でも、塾でも、予備校でも、結論は出ていて「やる気」は外からは与えられない。のです。
残念ながらスイッチはありません。
「やる気」は、大人でも子どもでも、「やる」という積み重ねと、その蓄積がもたらすものです。
お父さん、お母さんも自分のこととして考えてみればわかるはずです。
興味・関心も大事です。
新しいことに興味、関心をもったら、調べたり、練習したりいろいろしますが、そういう「やる気」はだんだん冷めてしまいませんか?
逆に凝ったものが長続きしているのは、他人から与えられたものではないですよね。
そもそも「勉強好き」という子はいません。
いや、学ぶというか知りたいという欲求はありますから、ある人は「電車について詳しく知りたい」、またある人は「虫について詳しく知りたい」、またある人は「ギター演奏について詳しく知りたいし、うまくなりたい」とか、「テニスをうまくなりたい」とか…。
では例えば、「テニスをうまくなりたい」という子が、大阪なおみ選手とか、錦織圭選手みたいになりたい、とかまでいくと、?ですよね。
これはあくまで趣味の範囲です。プロになろうとしたら、それこそ血のにじむような修練と才能が必要です。うちの塾でプロ選手になったは、東海大望洋高校から読売巨人軍にプロ野球の選手になった永田くんしかいません。
が、一軍在籍は僅かで、長い間プロを続けることはできませんでした。
厳しい世界です。
かつ、彼はストイックで、真夏でも「肩を冷やしていけない」とジャンバーを羽織っていました。
となると、「やる気」はどうなるのか?
それは、「やる」ことを「継続する」しかありません。
勉強を習慣化して、日々の生活の中に学びを行う時間をつくることです。
そういう意味では、学校の「自学ノート」は理にかなっています。
とはいえ、実際の生徒はやらないんだなぁ。
毎日やらないで、まとめてでっちあげる。
ワーク類やドリルも、答えを写してでっちあげる。
これをなくさないと本当の学力はつかない。
ちゃんと毎日宿題や自学ノートをするだけで、かなりの自学力がついて「やる気」も出てくると思います。
他人から「やる気」をもらえると思っているようでは、いつまでたっても「やる気」は出てきません。
もう一つ重要なのは、「目的・目標」です。
「何のためにやるのか」というモチベーションがしっかりしていると、「やる気」は長続きします。
とりあえず、短期目標の「定期テストのため」「漢検のため」でもいいです。
この場合は、間合いをあけないために、短期目標を連続してつくることです。
何もしない期間があると、「やる気」はゼロにもどってしまいますよ。
さぁ、自分で短期目標をたくさんつくって、「やる気」を高めていきましょう!