万葉・古今・新古今


昨日の土曜日。
ようやく期末テスト対策も終わり、中3は英語、理科、国語の3教科。

理科の「イオン」は夏期講習前から中3内容が終わっていたので、まぁ、忘れている。
復習からゆっくりスタート。

国語は、古今和歌集仮名序と和歌。

『万葉集』(奈良時代・大伴家持編)、『古今和歌集』(平安時代・紀貫之編)、『新古今和歌集』(鎌倉時代・藤原定家編)。
生徒に聞いても、歴史で習ったはずなのに、編者は全然でてこない。

はじめは、紀貫之の有名な仮名序。

やまとうたは、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける 世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、心に思ふ事を、見るもの聞くものにつけて、言ひ出せるなり 花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける 力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女のなかをもやはらげ、猛き武士の心をも慰むるは、歌なり。

もっとも、明治時代の正岡子規は紀貫之に批判的で、『歌詠みに与ゆる書』の中で、「貫之は下手な歌よみにて古今集はくだらぬ集に有之候」と述べているが。

テキストでは、「枕詞・序言葉・掛詞を理解しよう」とあるのだが、説明がないので、まずは説明から。

ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらん

の「ひさかたの」は「光」を導く「枕詞(まくらことば)」で、五音で、ある言葉を導くきまり言葉。

ひさかたの→光
たらちねの→母
あしひきの→山

のようなもので、現代語訳するとには訳さない。

あしひきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

で、「あしひきの 山鳥の尾の しだり尾の」は「長い」を導く「序詞(じょことば)」とされ、これは「山鳥の尾の あの長い尾のような 長い夜を 一人で寝るのだなぁ」と、現代語訳にもいれる。語数は不定で、かかる言葉も決まっていない。

花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに

「花の色は色あせてしまったことよ、長雨が降り続く間に。むなしく私もこの世で月日を過ごしてしまった、物思いにふけっている間に。」
で、「ふる」が「経る」と「降る」、「ながめ」が「眺め」と「長雨」の「掛詞(かけことば)」になっていて、「若く美しかった自分も歳をとってしまったなぁ」と「長雨を眺めている間に」という二重の意味を重ねています。

時間的に、万葉集の数首しか進めませんでしたが、それにしても

春過ぎて夏きたるらし白妙の衣ほしたり天の香具山 持統天皇

君待つと我が恋ひをれば我が宿の簾動かし秋の風吹く 額田王

東の野にかげろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ  柿本人麻呂

与謝蕪村の「菜の花や 月は東に 日は西に」が朝夕が逆ながら同じような雄大な情景をうたっている。
で、「菜の花や・・・」から、山村暮鳥の「いちめんのなのはな」に連想が続いていきますね。

長歌
天地の分れし時ゆ 神さびて 高く貴き駿河なる不尽の高嶺を 天の原振りさけ見れば
渡る日の影も隠らひ照る月の光も見えず
白雲もい行きはばかり時じくそ雪は降りける
語り継ぎ言ひ継ぎ行かむ不尽の高嶺は
反歌
田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にそ 不尽の高嶺に 雪は降りける 山部赤人

まで。

持統天皇の歌は、『百人一首』では、
春過ぎて夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ天の香具山
と改変されています。

「柿本人麻呂」も「山部赤人」も知らないし、おそらく「山上憶良」も、中学生は知らないのでしょう。

歴史の教科書でも以前は山上憶良の「貧窮問答歌」の現代語訳の一部が載っていて、奈良時代の庶民の暮らしを記述していましたが。

風雑(ま)じり 雨降る夜の雨雑じり 雪降る夜は術(すべ)もなく 寒くしあれば 堅塩(かたしお)取りつづしろひ 糟湯酒 うち啜(すす)ろひて 咳(しは)ぶかひ 鼻びしびしに しかとあらぬ 髭かきなでて 我除(われお)きて 人はあらじと ほころへど 寒くしあれば 麻襖(あさぶすま) 引きかがふり 布肩着ぬ 有りのことごと きそへども 寒き夜すらを 我よりも 貧しき人の 父母は 飢え寒(こご)ゆらむ 妻子(めこ)どもは 乞ふ乞ふ泣くらむ このときは 如何にしつつか ながよはわたる
 天地(あめつち)は 広しといへど 吾がためは 狭(さ)くやなりぬる 日月は 明(あか)しといへど 吾がためは 照りや給はぬ 人皆か 吾のみやしかる わくらばに 人とはあるを 人並に 吾れもなれるを 綿も無き 布肩衣の 海松(みる)のごと わわけさがれる かかふのみ 肩に打ち掛け ふせいおの まげいおの内に 直土(ひたつち)に 藁(わら)解き敷きて 父母は 枕の方に 妻子どもは足の方に 囲みいて 憂へさまよひ 竈(かまど)には 火気(ほけ)吹きたてず 甑(こしき)には 蜘蛛(くも)の巣かきて 飯炊(いひかし)く 事も忘れて ぬえ鳥の のどよひ居るに いとのきて 短き物を 端切ると 言えるが如く しもととる 里長(さとおさ)が声は 寝屋戸(ねやど)まで 来立ち呼ばひぬ かくばかり 術なきものか 世の中の道 世間を憂しとやさしと思へども 飛び立ちかねつ鳥にしあらねば(『貧窮問答歌』)

などなど、一部省略しながらも、ワークの内容に肉付けしながら授業をしました。

和歌の次は、「奥の細道」(松尾芭蕉)。

小5の国語教科書では、枕草子の「春はあけぼの…」が季節ごとに分かれて載っていて、それぞれの季節ごとに暗記するような配置になっています。

今日は、約1か月ぶりの休日。
かつ、5月以来の連休(3連休)になります。
来週日曜日に車が車検なのですが、20年になるので、さすがに維持費の軽減のために軽の中古にしようかと見に行きました。
自動車税 現在 約40000円→ 軽だと 約10000円
車  検 現在 約70000円→ 軽だと 約40000円
ガソリン 現在 約60000円→ 軽だと 約30000円
自動車保険  現在 約80000円→ 軽だと 約65000円

として、年間約9万円、10年間乗るとすると90万円。購入費用が90万円以下なら、元がとれる計算です。
しかも、今の車は20年乗っているので、さすがに今後故障による修理費用も考えなくてはいけないので。
いろいろ考えることはありますね。

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