僕が言うと家内が怪訝な顔をする。
①ご飯に箸を立てる
これは家内も知ってます。子ども達にも、『ご飯に箸を刺すな』と。
葬儀の時に、山盛りにした茶碗に、箸を垂直に立てるからです。
②家の中で靴を履くな!
以後は、昔の土葬を知ってるかどうか。
土葬では、棺を担ぐとき、担ぎ手は棺の横で新しい草鞋を履きます。だから、家の中で新しい履き物を履いてはいけない。
③同じところをグルグル回るな!
家の中から担がれて出た棺は、庭に棒・柱が建ててあり、このまわりを三回半時計周りに回ってから、敷地の外に出ます。グルグル同じところを回るのはこれを想起させます。
④水にお湯を足すな!
お湯に水に足しても、水にお湯を足しても、ぬるま湯になります。亡くなった人を拭うときは、『逆さ水』と言って、水にお湯を足してぬるくします。
のように、葬儀を思い起こす動作は禁忌とされてきたのです。
でも、最近は、土葬もなく、葬儀も簡素化されてきたので、そういう昔の常識や風習は、すたれてきたのかもしれませんね。
ちなみに、土葬のばあさんは小学2年の昭和51年。じいさんは高校1年の昭和59年で火葬。土葬は禁止になってました。