小学校の英語がリニューアルして、今年度から、教科書に沿ってやっています。去年までは、テキトーに、英語のゲームとかして時間を潰していたのに。
来年度4月からは中学の、翌年からは高校の英語がリニューアルします。
あな、おそろしや。
私たちの英語ができないのは、身に染みて知っています。
大学院生のとき、カナダの「第三外国語で日本語をとった」という同年代の学生が来て、「お前ら対応しろ」といわれて、マスター・ドクター十人ほどで対応。
彼らは、わずか2、3年しか日本語を学んでいないのに、英日辞典をもって、どんどん話しかけてきます。
しかも、かなり流暢。
対応する、英語学習歴12年以上の我々は、曖昧に微笑んで、タバコをふかして芝生に、こすりつけるのみ。
彼我の差を、まざまざと見せつけられたというか、体験したというか。
その後も、何故か、都内の駅に行くと、外人に、道や乗り換えを、聞かれることが頻繁に。
この場合は、英語というより、何せ田舎者なので、乗り換えや道順がわからない。
しかたなく、
I am stranger here.
としか、答えられない。
以前、塾に、外人講師で英語指導していたときには、かなり英語で話しましたが。(ある程度は英会話はできるにはできる)
なんで、私たち日本人は英会話ができないか?
来年度から改善されるか?
まずは、最後の問いの回答。
ムリです。
理由。
1 日本では、生活が日本語だけで完結します。例えば、テレビが英語になるとか、新聞が英語になるとかすれば、別です。英語新聞もあります。取っていた時期もあります。残念ながら、日本語新聞しか読みません。面倒だから。でも日本語新聞がなくなったら読みます。が、そうなったら、日本という国が、なくなったときでしょう。テレビもみんな英語になったら見ます。が、以下同文。なので、日本の生活に英語は必要ないから、英会話は普及しないのです。
これは、今に始まったことでなく、明治政府ははじめ「お雇い外国人」というのを入れます。が、しばらくして、帝国大学でも、日本人の日本語の講義で、大学が成り立つように。これ以降は、すべての学校で日本語ですべての教科が教えられ、それで成り立つように。
夏目漱石でさえ、イギリス留学で精神毛弱になるくらい。日本人には日本語が、一番。
というわけで、日本の教育には、英語は外国語のままだったわけです。
第二に、例えば、カナダは、イギリス系移民と、フランス系移民がいて、外国語は、必須だった。
カナダでは、ケベック州など、未だにフランス語圏があって独立運動も盛んです。
しかし、日本は、方言はあっても外国語は必要なかった。
というと、戦前の台湾や朝鮮、満州の人からは、反発されるかもしれませんが。
このため、一般の日本人には、日本語以外を、習う必然性がなかった。
戦後GHQに対応するため、英会話を必要とする人もいたんでしょうが、一般的でなかった。
こういった理由で、私たちは英会話ができないのです。
それは、ある意味、幸せです。
日本人は、日本語で要足りたから。
英会話を急いでいるのは、経済のグローバル化に対応している?
介護の現場に、日本人が足りなくなっているようです。介護に、外人がたくさん入ってきたとき、コミュニケーションをはかるため、ではないですよね。
あな、おそろしや!