進学塾好学舎は、昭和63年に開設。
なので、ちょうど33年前になる。
この間の公立高校入試制度と倍率を考えてみたい。
前提として、当時は①学区制度があり学区外へは志願できない、②模試が中学で行われており、偏差値や地区順位まで記載された成績順が家庭に配られていた。③中3の生徒数に対して7対3=公立対私立の定員が割り振られている。
①推薦入試5%と一般入試
職業科の商業・工業・農業などでは推薦枠5%。普通科などでは推薦なし。
秋の地域一斉模試を中学で行い、どの高校も倍率が一倍になるように、中学の進路指導が行われていた。だから、公立高校は基本的に1倍。
②推薦1割と一般入試
職業科に加えて普通科も推薦入試の対象となり、定員の1割になった。理由は、平成4年に、当時の鳩山邦夫文部大臣が突然、中学からの業者テスト廃止を通達したから。大混乱になり、推薦入試が拡大。しかし、「なんで○くんは推薦になったのにうちの子はダメなの?」と中学校の先生に対して不信が増大。かつ、隣接学区への志願可能など変更が重なって、中学校の進路指導への信頼が暴落。
③特色化+一般入試
推薦入試をやめ、特色化入試導入。しかし、学科試験なし、基礎試験のみ、普通に試験となる。試験問題のミスや過去問使用などのチェックに県教委は手を焼き、特色化目当てに学力低下が顕著に。
④前期+後期入試
二回入試に。でも受かる子は受かるし、落ちる子は、二度も落ちるはめに。
⑤入試一本化
ここに、I。コロナウィルス感染拡大、II。私立高校授業料無償化(条件あり)、III。入試一本化への不安
などが重なった結果とみる。
来年度は、平均志願倍率は、1.1倍くらいに戻るのでは。