インプットかアウトプットか

試験が近づいてきて、効率的な勉強法は「インプット」なのか「アウトプット」なのか悩んでいる子もいそうです。

すべからく、試験勉強というのは「アウトプット先行」が効率的です。
わたしも大人になってから、「損保資格試験」「生保資格試験」「教員免許更新のための試験」などを受けてきましたが、つねに「アウトプット先行」の勉強法です。

「アウトプット先行」というのは、とにかく問題集を試験範囲まで解いてしまう。
このときは、へたに調べたりしない。
そして、1ページなり1単元なりごとに、すぐに〇付けをする。
間違えた問題だけ、目立つようにして、解答・解説をしっかり読み込む。

「アウトプット先行」は、「インプット無視」ということではありません。
アウトプットで、自分の理解度・知識量をチェックしたうえで、必要量のインプットを行うわけです。

こんな感じで、問題の頭に記号をつけていきます。
そうすると、「自分にとっての最重要問題」がわかります。
たとえば、中学生になって、いまさら「掛け算九九」を練習する人は(ふつうは)いませんよね。
なぜなら、もうすでに習得してしまっていることは、やる必要がないからです。
いわば、試験に対していえば「ゴミ問題」なのです。

よく、できなかった問題を、解答を見て、赤ペンで答えを写して終わり・・・という子がいます。
しかし、これではアウトプットの意味がほとんどありません。
成績もさしてよくはないでしょう。

また、ひたすら教科書をじっと見つめてそのまま頭につめこもうとする子もいます。
これも今述べた「ゴミ問題」を何度もなぞっている可能性があり、効果的ではないのです。
成績の良しあしと頭のよしあしは必ずしも連動していません。
試験には、試験のための勉強法というのがあるのです。

中学生ならば、テスト前2週間、毎日3時間くらいは試験勉強の時間を確保します。
第1週で、上のように学校のワークやプリントをざっと解いてしまいます。
漢字など作業もこのときに。
第2週には、2回目、3回目の練習です。
ふつうの能力の子なら、3回目までやればほぼ完ぺきなはずです。

高校生は、科目数が中学校の倍ありますから、2週間前だけでは多分ムリです。
特に進学校の場合。
テスト1週間前には2回目まで終わっていて、最後の週は3回目をする。
ということは、ふだんから、部活があっても2~3時間は自習をする習慣が大切です。
有名私大や国公立大へ合格していく生徒は、そうやっているのです。

「あいつ頭がいいからいいよな」
と思っているうちは、裏打ちされた勉強の積み重ねが見えていないわけで、成績アップは難しいでしょう。
みんな高3で、「あぁ、自分はなんてザル頭なんだ」と絶望的になります。
それを通過しないと、ダメなんでしょよねぇ。

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